ラクダのぱんつ

意識せず、またーり更新していきます。

                                  

工藤静香の魅力とは

 

 

 

 

女王、工藤静香

 

 

90年代、とあるテレビの番組でセクシーな女優のランキングをやってたのを思い出しました。ナレーションはあの声の人。で№1に輝いたのが「工藤静香」だったのです。いまの人から見れば賛否両論でしょう。「えー何で~」とか、もっとひどい場合は「何でキムタクは工藤静香と結婚したんだろう」とまで声が聞こえてきます。

芸能界女性歌手の大スターの流れを見てみましょう。私が知ってる世代で。

 ピンクレディー松田聖子中森明菜工藤静香安室奈美恵浜崎あゆみ

なのです。大スターというか、女王です。この中では確かに「工藤静香」だけが弱いです。ここに名を挙げることすら異議があるでしょう。でもあの当時「工藤静香」を凌ぐ女性がいなかったことは確かです。聖子・明菜といった大御所ももう結婚やスキャンダルやで別枠です。セクシー女優としての定義は、独身の女性芸能人・アイドル限定ですから。

キムタクが工藤静香を選んだのも無理はありません。もともと彼も工藤静香のファンだったようですし。さらに言えばあの当時は工藤静香が女王としての風格を備えつつあったのに対して「キムタク・スマップ」はまだ人気上昇中のアイドル、売り出し中でした。

つまり立場的には、キムタクの方が明らかに格下なのですよ。、もっとも結婚が2000年ですけど、その5年前位にはすでに立場は逆転していましたけど。

 

 

では工藤静香の魅力とは、一体。

 

 

歌がうまい、美人、可愛い、スタイルがいい、・・どれも微妙ですよね(笑)

自分が思うに、曲と彼女のイメージがマッチしたと思うのですよ。長い髪、寂しい笑顔、細い体で絞り出す声、悲壮な叫び。中島みゆき後藤次利が作りだす曲に完全にマッチしてました。歌ってる彼女の姿は哀愁を漂わせ男達を魅了した。

そう、歌っている姿こそがセクシーなのです。

もしおにゃん子時代みたいな明るい曲調だったら人気は長くは続かなかったと思われます。6曲目シングル「恋一夜」あそこからすべてが始まりました。その後の曲調はすべて哀愁路線へ傾き、彼女のイメージと完全に合っていたと思います。

 

さらに言わせてもらいます・・・。

 

当時バブル時代の到来でした。世の中はウハウハで、ワンレンボディン、ジュリアナ東京の時代です。着飾ったゴージャスな女性たちが街に溢れていました。テレビではギルガメッシュナイトとか、すごい派手な美女が集まっていましたよね。まさにバブリィーな時代を象徴した番組です。みなが世の中を謳歌し希望に満ち溢れていました。

音楽シーンでは当然ディスコ・ダンス系、それから明るい恋愛系が流行ります。「どおして、どおして、僕らは出会ってしまったのだろう~♪」など、とんねるずねるとん紅鯨団で歌われていた曲とか、青春片思いといっても明るい節です。というか、恋愛を探す、楽しむ時代です。「ロマンスの神様」も良い曲ですよね。流行雑誌では「クリスマス・イブはシティーホテルで恋人と2人きりの夜を・・」とかいろいろありましたね。

さてそんな時代においても、逆張ミュージックも流行るものです。

例えば中島みゆき、世の中が派手になると、逆にそれらの人と自分とを対比させて、自分だけどうしてこんなに不幸なんだろうと、一人寂しく「浅い眠り」を聞いてたりします。

それだけではありません。心にゆとりが出来た人は調子に乗り、みんなはバブルで浮かれているけど、本当は俺は心が孤独なんだぜ~と思いふけり、にわか中島みゆきファンも出来てしまします。私もこの頃に中島みゆきさんのファンになった気がします。本当は余裕があるのに満たされていない自分を演じてキザに格好つける(笑)

 

そして工藤静香です。逆張ミュージックなのです。そして逆張スタイル(容姿)なのです。童話に「マッチ売りの少女」があります。豊かな暮らしの日本人には感動を呼びます。それと同じで男達は工藤静香の歌に「マッチ売りの少女」と同じく憐みを見たに違いないのです。歌っている工藤静香はまさに薄幸の美少女。上記の寂しい笑顔、絞り出す声、悲痛な叫び、これらが男達を狂わせ、興奮させます

 

もっと言わせてもらいます・・・。

 

失礼ながらアダルトビデオ業界でも似たような現象があります。90年代は「飯島愛」などさっきのギルガメ系のゴージャス女優が流行りました。が一方で、とあるメーカーは 80年代のアイドル系制服美少女路線から一転し、90年代バブル期では 薄幸の制服美少女を演出するのです。わざと逆張作品を狙ってきたのです。ひと気のない壊れた廃校で一人きりの美少女とか(爆) いま思えばそれを考えついた人はすごい・・。

工藤静香さんの場合も、あのとき 6曲目シングル「恋一夜」からの路線変更は事務所が思いついたのでしょうか・・・。偶然かもしれませんね。

 

 

このようにバブル期において、逆張というものは、

1、時代に乗れなかった人の共感を呼ぶ                  
2、ちょこっと余裕ができて調子に乗った人が逆張りに走る(俺         
3、マッチ売りの少女のように憐みを呼ぶ

 

これが私が思う、工藤静香の魅力です

 

そして結婚後は一気に人気急落、当たり前だけど(笑)

でももし結婚の話が無く、ずっと歌手をやってたらどうなったでしょうか。すでに結婚の5年位前には人気に陰りがみえていました。歳を重ねて落ち着いたせか、あるいは曲が変ったせいか、ヒット曲がありませんでしたね。僕もファンでしたけど、その頃すでにファンやめていました。だって良い曲とは思えなかったし。良い曲だと思えなくなったのは、さっきの3つの理由からくるものかもしれません。なんかほんとどーでも良くなった。バブルも終わり時代が変わったのです。

もう自分も忘れかけた頃での、キムタクとの結婚でした。あるいは渡りに船だったのかも。良かったですねー^^