スイスで最低賃金2,500円めぐり国民投票について
ヤフーニュースにて
スイスで少々驚きの国民投票が行われました。最低賃金を時給22スイスフラン(約2500円)にするというものなのですが、その結果はどうなったのでしょうか。
私見
まあ、当然却下である。多くの労働者がすでに時給2,500円以上を得ているからといって、そこに水準を合わせてたら問題であろう。経営者側の反対はわかるが、労働者側は「俺が考える、とある問題」に気付いているだろうか。
日本でも最低賃金を1,000円!と、どっかの政党が言ってたんだが、個人的には反対であった。
ちなみに自分は会社員としての時給は 1,000円に届いてはいない。
最低賃金を上げることは一見良い事に思えるが、世の中の仕事とは大小さまざまで、上は内閣総理大臣から、下は零細企業の単なる事務員。事務と言っても大層な経理事務は別として、零細企業ではいわゆる雑用的な、あるいはお留守番役のような仕事もある。
つまり労働の価値が低いわけだ。そのような仕事は給与水準は最低レベルにあるわけだが、本人も当然納得している。
こんなこと言ったら、世の中のワーキングプア問題からクレームきそうだが、まあ聞いてくれ!
ここで最低賃金を上げてくるなら、どうなるか?
上記の記事にあるように高すぎる最低賃金はリストラを加速させ失業率の増加につながってしまう。当たり前である。従業員の雇用を確保するためにアップアップな中小の社長さんはつらい立場に立たされてしまう。
まあ、この辺までがよくニュースで取り上げられてしまうところだが、実はもう1つ問題がある。
もし最低賃金を上げても求人雇用が変わらない環境にあるとすれば、人は上から下へと流れて行きます。つまり労働環境で仕事を選び出す。
いま時給1,000円でキツイ仕事していた人が、もっと楽な会社の留守番事務の仕事に流れて行くかもです。客を1人も乗せないタクシー運転手もいいかも。これって十分にありえることですね。
そう、低賃金というのは優秀な人材から見れば「参入障壁」であって、
そこで働いてる人は低賃金という言葉に自分の雇用が守られているのです。
なかなか難しい問題ですね!