ラクダのぱんつ

意識せず、またーり更新していきます。

                                  

カネがあるときにローンは組め!

ふと銀行に勤めていた時代のことを思い出しました。カードローンです。一般にカードローンは毎月定額返済の形を取ります。でも私がいた銀行には随時払いカードローンなるものが存在していました。上限50万のカードローンです。例えばそれで30万借りる。その後毎月の返済は無しです。自分が好きな時に返済すればいいのです。年に2回返済利息加算されていき、最悪上限の50万まで借りきっているときは、年に2回返済利息で上限の50万をオーバーした部分だけ返済すればいいわけです。

分かり易くいえば、普通預金に定期預金をセットした総合口座通帳と同じ仕組みですね。あれは定期預金額の90%まで引き出せて返済はいつでもOKです。それと同じ仕組みです。

さて、その随時払い式カードローン、上限の50万満額まで借りきっている職員がけっこういました。彼らには返済意欲は見受けられず、年に2回だけ利息分の3万程を返済していた模様です。毎月少しずつでも、ボーナスが入ったときだけでも返済していけば利息分も少なくなるのにその意思はまったく無く、最終的には退職時に50万返済する予定だそうです(笑

年2回で計6万ずつの利息を退職時まで毎年払い続け、最後にまとめて50万を払うということです。

まあ、その借金を家庭に内緒にしていたりとか事情があり、ボーナスで一発で簡単に払う訳にもいかないようです。

 

その随時払いカードローンや、定期預金セットの総合口座借入の場合は毎月の返済義務が生じずぜんぜん返済していかない人も多いのですが、一番困ったことに、自分が借入していることが分かっていない人もかなりいるようです。とくにおじいちゃん、おばあちゃん達・・・。

中には総合口座で1,000万以上の借り入れを持っているオバさんもいました。毎月の決まった返済は無く、年に2回利息オーバー分だけを支払っていましたね。たぶん借金しているのが分かってないかと・・。

あー、思い出すのも嫌になった(汗

そんな返済見込みのない借金、どうせ預金担保だし、さっさと相殺すべきです、きっぱり!そしたら利息の支払いも生じないわけだし。

 

でも、私は言えませんでした。きっと私の前の担当者も言わなかったと思います。だって預金解約になって自分の成績が下がるわけだし・・。そうやって誰もが見て見ぬふりをしていました。

悪いのは最初にそれを仕向けたヤツなのだが・・・。

銀行は転勤が多く一支店の勤務期間は3年程度だったりします。お客様との癒着が起こらないようにするためにも必要なことですが、癒着を起こさないあっさりとした気持からか、誰もがその1000万借入のお客様に相殺を持ちかける事はなかったでしょうね。

あー、いま思い出しても罪悪感が・・(汗

たくさんいましたよ、借金していることをよく理解していない人。そして放っておいて、何も教えない銀行員さん・・・。

 

前振りの話は以上です。

お客様に教えられたことがあります。積立て貯金をして物を買うより、ローンを組んだ方が良いという話です。上記のへんてこローンではなく、一般の毎月返済型ローンの話です。

車を買う100万円のため毎月3万円貯金して貯めていくのは無理がある。でも毎月3万円の返済ならば可能だと。

貯金するという自分の意志ではすぐに崩れてしまうが、支払いという義務ならば守らないといけない。だそうです。

これって確かにそうですね。自分も何度も積み立てを行いましたが、1年足らずで解約の繰り返しです。100万貯めるなんて絶対無理。だから車を買うときはボーナスを使っています。これがたぶん普通のやり方です。

でも、ここでボーナスを使わず100万円の借金をすれば、手元には車と100万円が残ります。そしてあとは毎月借入金を支払っていくだけ。

うーん、なんか違うような良く分からない理屈です。計算上は絶対に間違った考えだから人にはお勧めできませんが、私はその考え方はアリだと思う方で、実際にわざとローンを組んでみました。

 

でも、やはりその100万円どこかに消えて行きました・・。